京都の北白川は、かつて学者村とも呼ばれ、京大の教授が多く住んでいた場所です。とくに有名なのが、白川疎水沿いにあるヴォーリズ建築の駒井家住宅ですが、そのすぐ南側にもう一つ見学可能なレトロ建築があります。
京大名誉教授で工業科学者だった喜多源逸(きたげんいつ)の旧邸宅設計は彼の同僚でもあった建築家の藤井厚二で、建物は国の有形文化財にも登録されています。

藤井厚二といえば、乙訓郡大山崎の自邸「聴竹居(ちょうちくきょ)」で知られていますが、京都市内に現存する建築物は数少ないとかで、旧喜多邸の存在は貴重です。
旧喜多邸には現在、Relevant Objectという家具やオブジェのギャラリーが入っており、予約で来訪可能です。秋には門の周りの紅葉もきれいですよ。
旧喜多源逸邸の情報
京都市左京区北白川伊織町54
※予約制