今回は真如堂の本堂と書院のお庭を紹介します。
本堂に安置されている御本尊は阿弥陀如来立像。
慈覚大師円仁(じかくだいしえんにん)の作と伝えられている仏像ですが、秘仏のため通常は見ることができません。
本堂からも境内の紅葉が見られました。
額縁のような景色は境内で見るのとはまた違った風情を感じます。
特別拝観中の「観経曼荼羅(かんぎょうまんだら)」は、本堂内で見ることができますが、もちろん撮影NG。
金刺繍がほどこされた美しい曼荼羅でした。
本堂から渡り廊下を進んだ先にある書院では、円山応挙の流れを汲んだ円山応祥(まるやまおうしょう)の手掛けた襖絵や「涅槃の庭」「隨縁(ずいえん)の庭」などを見ることができます。
「涅槃の庭」は、入寂されたお釈迦様とその周りを囲んで悲しんでいる弟子たちを大小の石で表した枯山水庭園です。
苔と白砂の中の紅葉は、境内で見る圧倒的な数の紅葉とは異なり、静寂を感じる景色でした。
少しわかりにくいですが、白砂に落ちている紅葉に物悲しい美しさを感じました。
もう1つのお庭「隨縁の庭」は全く違った趣の幾何学的な枯山水庭園です。
紅葉はなくスッキリとしたお庭で、私はとても魅力を感じました。
ひし形のようなデザインは、庭の奥に立つ仏堂の蟇股(かえるまた)に付けられている三井家の家紋・四つ目にちなんだものです。
真如堂は三井家の菩提寺となっていて、現在では三井グループゆかりの寺院でもあるそうです。
庭園拝観後は本堂の裏をぐるっと回って正面へ戻ります。
その途中にも紅葉。
私が帰るころにオープンした参道横の茶店。
その前のりっぱなもみじも真っ赤に染まり、時代劇に登場しそうな素敵な景色となっていました。
どれだけ眺めても飽きない紅葉。
できるならずっと滞在していたくらいでした。
でもほかにも行きたいところが…。
それは真如堂から南へ歩いて5分ほどの場所にある金戒光明寺です。
新選組ゆかりの寺院としても知られる金戒光明寺でも紅葉が見ごろとなっていました。
その様子は…次回に続きます!