毎年、この時期になると地域のテレビ番組でちらっと紹介される場所。佐賀市富士町杉山地区にある、白石神社。今年は実際に行ってみようかと調べたものの、マップでは出てこない…。ネットで見た住所を頼りに、なんとなく進んでいくと…オレンジ、黄色がハッと目を惹くスポットに辿り着きました。
「白石大明神」と掲げられています。ここについて調べたところ、どうやら聖武天皇にまつわるものがあるようで…もとは鉄造の御神体があったそうですが、神殿が焼失した際、石体のものに改められたのだとか。
手水舎は屋根もなく、石の大きな器のようなもので簡素ではありますが、それはそれでまた、風情があります。舞い落ちた紅葉が浮かんでいます。
11月28日に訪れたところ、すでにイチョウはほとんどが散っていました。紅葉はわりと枝についていて、黄色い絨毯のような地面と赤い紅葉が良いコントラスト。
神社は無人で、最近地域の集まりで使ったのであろう名残りがありました。中は歴史を感じますが、綺麗に整頓されています。いざ、参拝。屋根の上に積もったイチョウも綺麗。
佐賀の名木として記録されている立派な木がいくつかありました。この地で人間以上に、移り変わる歴史を見てきた巨木たち。紅葉やイチョウの木とはまた異なる迫力がありました。境内にある木は全て、樹齢200年を超えるといわれています。
一気に人が押し寄せる雰囲気ではありませんが、密かに秋の名所として知られる白石神社。2011年からこの期間は、地元民によりライトアップが整備され、午後6時からは夜の景色も楽しまれているそうです。
せっかくなら歴史や背景も深堀したいところですが、今回は取り急ぎ、滑り込みで秋の景色を楽しんできました。来年は紅葉のピーク、20日前後で行けたらいいなぁと思います。
【白石大明神】