たたら製鉄筆頭御三家の一つである島根県の出雲町にある櫻井家は、山陰のすぐれた紅葉の名所で、同たたら筆頭御三家 絲原家とは車で約20分の場所にあります。
山陰の紅葉の名所を検索すると「可部屋集成館(奥出雲町)」という名前がヒットするかもしれません。これは櫻井家の敷地内にある資料館で、この辺り一帯が紅葉の名所になっています。
ドラマVIVANTのロケ地として有名になった櫻井家ですが、市街地からは遠いためなかなか足を運ぶチャンスがありませんでした。
紅葉の季節にぜひ行ってみたいと思っていた願いがやっと叶い、櫻井家と紅葉を堪能してきました。
渓流を右下(下図左側)に見ながら、細い坂道をぐんぐん上っていきます。
たたらの地は本当に山深い地にありますが、それこそが砂鉄を採り大量の木材で燃やして造るたたら製鉄の繁栄を支えた理由です。
櫻井家に近づくにつれて、坂道はどんどん細く急になりました。
櫻井家はVIVANTで乃木憂助の実家としてロケが行われた場所で、役所広司さんの若かりし頃を演じた林遣都さん、その妻役の高梨臨さん、当主役の井上順さん、主役の堺雅人さん、公安部捜査官役の阿部寛さんが訪れました。
その映像に写し出された櫻井家の客間、その奥に見える庭は、たたら筆頭御三家の名にふさわしい風格と美しさを備えていました。
その映像に写し出された櫻井家の客間、その奥に見える庭は、たたら筆頭御三家の名にふさわしい風格と美しさを備えていました。
そして、山深い奥出雲の地と一体化したその独特の雰囲気は、ドラマVIVANTの謎めいて物悲しいイメージにぴったりで強く印象に残りました。
実際、ドラマ放映以来、この地を訪れる観光客が激増したそうです。
実際、ドラマ放映以来、この地を訪れる観光客が激増したそうです。
この一番奥の客間でいろいろな話し合いの場面が撮影されました。見えにくいですが、客間越しに日本庭園が見えています。
庭園は思ったよりも小さめでした。しかし、左上から滝が流れ落ち、池には大きな鯉、そして何より赤い紅葉が池に写りこんで本当に美しかったです。
説明によると、この屋敷は1738年に建てられ、日本庭園は松江藩主 松平治郷(不昧公)が「岩波」と命名されたもので、現在では国の名勝に指定されています。
庭から客間を見た様子。まさにここでロケが行われました。
屋敷の奥にもたくさんの紅葉が植えられています。歴史を感じさせる白と黒の壁と赤い紅葉、そして青い空が作り出す日本らしい秋の風景に魅了されました。
かつては職人さんたちの住居があった場所も、紅葉が真っ盛りでした。
屋敷のすぐわきを流れる渓流にかかる橋も紅葉で彩られていました。
奥出雲の山深い地にあるたたら筆頭御三家 櫻井家住宅は、アクセスが少し困難かもしれませんが、VIVANTファンでなくても、非日常を求めて紅葉を満喫したい時にはおすすめの場所です。
駐車場:有り
※住宅の入り口に資料館 可部屋集成舘があり、共通券(有料)が必要です






