千本釈迦堂の境内には、下の写真のようにさまざまな摂社があります。
今回は、この中からいくつかピックアップしてご紹介します。

まずは、「北野経王堂」です。
足利義満が建てたという由緒あるお堂で、元々は北野天満宮の南門あたりにありました。当時は京都市中で最大の建造物だったのだそうです。

次に、境内に入ってすぐ左手にある稲荷社。キツネに乗ったインドの神さま、荼枳尼(ダキニ)天が祀られています。
鳥居の前にある石は、「千度石」。お百度参りの代わりなのだそうです。鳥居は2024年に新調されたばかり。建築関連の方々に信仰されている千本釈迦堂の稲荷社ということで、京都の若手大工さんたちが寄贈したのだそうです。

境内の北西には、布袋様もいます。
横の植木がきれいに紅葉していました。

千本釈迦堂はおかめ桜が有名ですが、そのほかにも珍しい種類の桜がいくつか植えられています。そのなかの一つが「御衣黄桜(ぎょいこうざくら)」。
黄色い花をつける珍しい八重桜です。晩秋に訪れたところ、御衣黄桜の代わりに、地面がイチョウの葉で黄色く覆われており、それもまたきれいでした。

ほかにも千本釈迦堂にはたくさんの見どころがあるので、機会があればまたご紹介したいと思います。

千本釈迦堂(大報恩寺)の情報
京都市上京区溝前町1034
拝観時間:9:00~17:00