以前に書いた関蝉丸神社下社の直ぐ近くに、大正時代に作られた古いトンネルがあります。

通称「蝉丸跨線橋」と呼ばれるトンネル、正式には「上関寺トンネル」というそうです。

このトンネル、レンガ造りなのは2つで、そのあとに新しくコンクリート造りのトンネルも造られました。

全て映した写真。
一番手前が新しいものです。

これらのトンネルはすべて現役ですが、これが作られた経緯がちょっと面白いのです。

1921年(大正10年)に煉瓦拱渠(煉瓦(れんが)+石ポータル)で造られたトンネルは、元々こちらを走っていた京阪電車を避けるために作られました。

大津と京都を結ぶ現在のJRは、昔は大きく京都の南を迂回して大津に入っていたそうです。
それをもっと短く繋げたいと考えましたが、すでに京阪電車が走っていて線路を引くと交差する形になります。

そこで後から走る電車をトンネルで通すことにしたのです。
現在でも上に京阪電車は走っています。
JRとすれ違うところを取りたかったのですが、シャッターチャンスがありませんでした。

トンネルの手前に道路の橋も架かっていて、そちらから撮りました。
反対側はこんな感じ。
電車来んなぁ、とウロウロしていたら、微妙なタイミングでやってきました。
せめてこれがトンネルに入るところを撮りたかった・・・
ちょっと時間が無くて待てませんでした。

もしも関蝉丸神社下社に行かれるのでしたら、こちらも見てみませんか。


蝉丸跨線橋(上関寺トンネル)《土木学会関西支部が紹介
住所:滋賀県大津市逢坂1丁目14−1
観覧時間:24時間
観覧料:無料
その他:駐車場はありません