年末で、
街が少し落ち着かない日でした。

用事のついでに、
蜂楽饅頭が食べたくなって。

人が多くて、車はいつもの場所に止められず、
少し離れた駐車場から歩くことになりました。
でも、こういう時のほうが、街はよく見えます。

蜂楽饅頭は、
子どもの頃、祖母が買ってきてくれた味です。
値段は少し変わったけれど、
あの頃が安すぎただけかもしれません。
「今までありがとう」
そんな気持ちになりました。
そのまま歩いていると、
ふと、視界に入ってきた場所がありました。

小泉八雲旧邸。
この日は閉まっていました。
残念だけれど、仕方ない。
落ち着いた頃に、また来ればいい。

こんなところにあったんだ、
と思えただけで、
少しうれしかったです。
回転焼きのことを、
熊本では蜂楽饅頭と呼ぶことが多い。
それも、変わらない風景のひとつ。
たくさん見なくても、
今日はこれで十分でした。