わら天神は正式には「敷地(しきち)神社」といい、安産・子授けの御神徳があるとされる木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)をお祀りしています。
創建は平安時代以前と伝わり、北山の神として山背国葛野郡衣川村(現在の京都市北区衣笠)に降臨した天神地祇(てんじんちぎ:すべての神様の意味)をお祀りしていたそうです。
天長年(831)にこの地に氷室(ひむろ:氷を保管する場所)が設けられ、その施設を管理するために移住した加賀の国の人が崇敬していた菅生石部神(すごういそべのかみ)の分霊を勧請し、その母である木花開耶姫命が御祭神となりました。
珍しい「敷地神社」という社号は、菅生石部神社の通称です。
わら天神という呼び名は、神饌を捧げるための稲わらで編んだ駕籠から抜け落ちたわらを、安産を祈願する妊婦さんが持ち帰るようになり、のちにそのわらを切り取って安産のお守りにしたことが由来となっています。
本殿の前には無事安産をされた妊婦さんたちが奉納したたくさんのよだれかけ。
我が家も無事の出産を迎え、お礼参りができるように手を合わせました。
本殿の右隣には、開運・商売繁盛・受験合格の御神徳があるとされる六勝(ろくしょう)神社と開運厄除け・必勝の八幡神社が並んでいます。
八幡神社の御祭神は応神天皇・神功皇后・比売大神ですが、御香宮神社の記事でも紹介したように神功皇后も安産の神様とされています。
なのでこちらもしっかりとお参り!
本殿左には、とても大きな木の切り株がお祀りされたお社がありました。
こちらは「綾杉明神(あやすぎみょうじん)」で、樹齢千数百年にも及ぶ神木・綾杉の御霊(みたま)をお祀りしています。
この綾杉は、平安時代にはすでに有名な御神木であったそうですが、明治29年(1896)の暴風で倒壊してしまいました。
今お祀りされているのは、その時に残った幹です。
写真ではわかりにくいですが、私が両手を広げたくらい(もっと大きいかも)の直径で、幹だけでもその大きさが想像できます。
千何百年の間、地域の人々を見守り、京都の盛衰を見てきた綾杉。
その前に立つと、自然と手を合わせたくなり、ちょっとした悩み事に右往左往している自分がとても小さく思えました。
猪目のハートも可愛らしい…。
しっかりとお参りした後は、社務所で安産祈願一式を授かりました。
わら天神の授与品はあらかじめご祈祷がしてあり、代理人でもOK。
本人が遠くにいても問題ありません。
京都では、わら天神が安産祈願で有名なので、そこでお参りして、迎えにある笹屋守栄のうぶ餅を食べるというのがお決まり😌 pic.twitter.com/w7OrPnfHiW
— ゆか (@yuuuukaaaa1821) 2023年4月8日
戌の日限定でわら天神でも販売される「うぶ餅」は、戌の日以外は笹屋守栄さんで購入できます。
でも今回は娘がいないので我慢。
なにはともあれ、本命の安産祈願を終えてひと安心です。












