家族と、少し遠出をして山奥にある飲食店に行った。正直、最初は「こんなところに店あるの?」と思うくらい道が細くて、不安になった。でも、店に入ると中は暖かくて、ストーブの音がして落ち着いた雰囲気だった。料理を待っている間、何気なく窓の外を見ると、そこには一面の冬景色が広がっていた。山や木々が白く染まっていて、さっきまで話していた声が自然と小さくなった。学校の帰り道で見る景色とはまったく違っていて、時間が止まったみたいだった。普段はスマホばかり見ているけれど、その時は写真を撮るよりも、目に焼き付けたいと思った。湯気の立つ料理と、静かな雪景色を交互に眺めていると、テストや進路のことを少し忘れられた気がした。こんな場所があるなら、たまには街を離れるのも悪くないと思った。高校生の今だからこそ感じられる、この特別な時間を大切にしたい。