友達と二人で、自転車に乗って熊本の植木駅まで行くことにした。前から「どこかまでチャリで行こうぜ」と話していて、思い切って挑戦した。朝は元気だったけれど、走り出してしばらくすると、長い直線やゆるい坂が続いて、だんだん足がきつくなってきた。信号待ちのたびに「まだ?」と弱音を吐きつつ、励まし合いながら進んだ。途中の田んぼや山の景色はのどかで、学校の近くとは全然違って新鮮だった。電車が横を通り過ぎると、なぜか負けたくない気持ちになって、二人でスピードを上げた。やっと植木駅に着いたときは、達成感で思わずハイタッチした。駅は静かで、少し休んでいるだけなのに旅をしている気分になった。自転車で来たからこそ味わえた疲れと楽しさを、友達と共有できたことが一番の思い出だと思う。