高松の瓦町駅の近くに、ちいさな洋食屋さんがあります。
木枠の窓と扉や、繁りながら広がる蔦。
まるでジブリに出てきそうな、なつかしくもお洒落な外観。
入る前からわくわくしてしまうこの店の名は、アガペ。
昔ながらの洋食を、ボリュームたっぷりに提供してくれる人気店です。
どこか異国情緒漂う店内は、すこし照明が落としてあって、静かに音楽が流れています。
二階にも席があり、ランチタイムは満席がしばらく続くとか。
料理を見ればその理由がわかります。
食べてみれば、その秘密も。
…とにかく、楽しくて、美味しいからです。
わたしがこの日、頼んだのはAセット。
ミニハンバーグに海老フライ2本、それにナポリタンがたっぷり添えてあって、更にスープとライス付き。
ご飯はアーモンド型に成形してあって、いかにも洋食という感じで嬉しい。
Bセットは日替わりでメインが変わるそうで、この日はチキンメンチカツでした。
すでに隣の人のBセットのプレートを目にしていたので、どちらにしようか激しく迷いましたが、本日は王道のAセットを選んだわたしです。
他にも海老フライにポークチャップ、オムライスにハンバーグカレーと、魅惑的なメニューが幅広く味わえるアガペ。
子供のころ親にせがんで連れて行ってもらった地元の店を思い出したりして、いつのまにか懐かしさでいっぱいになりました。
想い出って、脳や心というよりも、むしろ感覚がおぼえてるんじゃないかな、なんて思います。
アガペは味や音やビジュアルを通して、その人その人の大切な想い出とつながる、記憶そのもののようなお店です。