仏生山町にある大きなため池、平池(へいけ)には昔から伝わる『いわざらこざら』というお話があります。
堤防を作っても作っても壊れて流されてしまい困っていた時に、「今から通る機織りの娘を人柱に」というお告げを受けた。
そこを通りかかった娘に、持っているものは何かと聞くと「機織りの道具でございます」と。
その娘は人柱にされ、今でも水の音が「云わざら来ざら(言わなければよかった、来なければよかった)」と聞こえると云う。
悲しい伝説から、コンクリートの像を建てられたそうですが風化してしまい、今は新しくブロンズ像が建てられたそうです。
この像がなければ、少女のおはなしがあったことは知らないままでした。
讃岐の伝説に触れる良い機会でした。
photo:香川県高松市仏生山町平池