秋田県南部、横手市増田町の自然スポットの1つが「真人公園(まとこうえん)」です。桜の名所として有名なほか、ユニークなイベント「たらいこぎ選手権」の開催地でもあります。
「たらいこぎ選手権」は真人公園さくらまつりの名物行事で、水に浮かべたたらいに乗り、沈まないようにして漕いで速さを競うものです。その昔、箍(たが)が緩まないよう沼に浮かべていた酒造り用の樽に、酒屋の人たちが遊びで乗り速さを競ったのが「たらいこぎ」の始まりと言われています。
不安定なたらいは、体を傾けると水辺ギリギリまで迫り、思いのほか難しそうですよね。
悪戦苦闘しながらたらいを漕ぐ出場者を応援しつつ、水に落ちると歓声や笑い声が上がる、和やかな雰囲気が魅力のアットホームなお祭りです。
そんな「たらいこぎ選手権」開催地の真人公園は、普段はとても静かで心休まる自然スポットです。
私が訪れた時は、ザリガニ釣りをする子どもたちの姿がありました。
こちらは「リンゴの唄」の歌碑。「リンゴの唄」は1945年に並木路子さんが歌い大ヒットし、戦後日本のヒット曲第一号となった楽曲だそうです。戦後の日本映画第一作「そよかぜ」の挿入歌なのですが、「そよかぜ」のロケ地がここ増田町。そんな縁で「リンゴの唄」の歌碑が立っているそうです。
来年のお花見にぜひ、「真人公園」のさくらと「たらいこぎ選手権」を楽しんでみてはいかがでしょうか。