石川県が主催する金沢城体験ツアーに長男と参加してきました。
金沢城公園内で実施している修理工事を実際の現場で学ぶことができる体験ツアーです。
今回は「伝統技術(鉛瓦)体験コース」を体験してきました。

全国的にも珍しい鉛瓦屋根の修理工事を中心に学ぶコースです。
まずは、詳しい解説をしていただきました。
昔ながらの瓦は粘土が素材になっていることが多いのですが、
今回は鉛で屋根を覆う作業をしています。
というのも金沢城内の建物の中でも武器が保管されている建物には
鉛で作った瓦が使用されているため、復元作業をしているので
同じように鉛でできている瓦を手作業で施しているのです。

今回は重要文化財三十間長屋の鉛瓦の葺き替え工事について、職人の技術を見学しました。
実際に原寸模型を使った鉛瓦葺きを体験です。
力の入れ具合で鉛瓦が歪むので、均等に力を入れていかないといけないので、結構大変です。
また、瓦と瓦が重なる部分や瓦の端の部分を綺麗に屋根に合わせて隙間なく加工していくのは、大変です。
鉛板の打ち出し加工体験もしました。

前田家の家紋である加賀梅鉢紋を一枚一枚入れていきます。
花びらの部分は丸い凹凸のある型の上に鉛板を置いて
トンカチで叩いていきます。
中央の芯の部分は、細い板状の木をトンカチで叩いて入れていきます。
金沢城の復元作業が大変な時間と労力をかけて行われていることがよくわかりました。
最後に、復元が終わり、一般公開されている五十間長屋を見学してきました。
五十間長屋は菱櫓と橋爪門続櫓を結ぶ細長い建物で、普段は武器庫として使われていました。
ちゃんと鉛瓦が施されているのも確認しました。
少しでも子どもたちが金沢の歴史ある部分に触れるきっかけになるといいなと思います。
親もいい勉強になりました。