東寺」といえば京都の代表的な名所のひとつですが、かつて「西寺」も存在したことをご存知ですか?
西寺は東寺とともに平安京の鎮護のために建立されました。平安京の南の正門であった羅城門(羅生門)の西側にあり、羅城門を挟んで対をなしていました。
東寺と西寺はほぼ同じ規模で、東寺の五重塔と同様に西寺にも五重塔がありました。平安京のシンボルとして栄えた東寺と西寺ですが、その後、西寺は落雷による火災によって消失。西京が次第に廃れていったこともあり、廃絶して再興されることはなかったのでした。
かつて西寺があった場所は、現在の唐橋小学校と唐橋西寺公園のあたりです。現在は遺構となるものはなにもなく、講堂跡に「史跡 西寺址」の石碑と金堂跡に礎石が3つあるのみ。
↑ 唐橋小学校
↑ 唐橋西寺公園
東寺との差がすごい…