井戸は縦だけではない、横から水を引く「横井戸」があるって知ってましたか?

新潟県長岡市の中参加地にある山古志は、起伏の激しい地形を利用して、棚田・棚池に水を引く「横井戸」が、日本農業遺産に認定されています。
現在も使われている横井戸。
山の水をパイプを伝って、一つ目の池に水を入れて、また他のパイプを使って2つ目の池に水を入れている状況。

山の傾斜を利用した「棚田・棚池」には、この水引きの原理が活用されています。
これって土管ではないよ、横井戸だよ。
山古志には使用されなくなった横井戸が、このように蓋をして残っている場所がいくつかあります。

そもそも。この「横井戸」が人の手で生まれたのも、生活の知恵から。
その原点となったのが、明治から昭和の13年間に渡り人の手で掘られた「水路隧道」。

厳しい地形と自然を生かした文化は、今もなお山古志に力強く息づいています。