友人の画家がギャラリーで個展を開いているということで、先日、丸亀市のギャラリーにちょっこしお邪魔しました。
ギャラリーは「富屋珈琲店」というカフェに併設されていて、絵を鑑賞した後にはコーヒーを飲んでほっこりできるという最高のシチュエーション。

この富屋珈琲店、どうやらランチも美味しくて有名らしいのですが、今回わたしはアイスカフェオレだけいただいて帰ってきました。
このアイスカフェオレが絶品で。

ゆっくりと丁寧に水出しされたコーヒーにコクのあるミルクを加えて仕上げてあり、暖房の効いたあたたかい店内で、冷たいカフェオレはこっくりと喉を潤してくれました。

カフェオレと共にじんわりと心を充たしてくれたのが、友人の画家「田嶋里菜」の絵の数々。
パステル調の柔らかいタッチで描かれた絵は、どれも瀬戸内を感じさせるもの。

そこに、彼女の心の色が混じり合い、田嶋里菜にしか描けない絵が生まれていました。

本人もとても穏やかな性格と柔らかな気性の持ち主で、彼女と話していると自然と癒されている自分がいます。

絵も人柄も、ひとを惹きつけてやまない彼女ですが、実は心の中にはきちんと闇の部分も存在する。

私だけの感覚かもしれないけれど、わたしはパステル調の明るい色彩で描かれた絵の中に、ほんのひと筆の闇を感じます。

やわらかい、あたたかい、そんな要素で描かれる泣きたくなるほどやさしい絵。

そこに見え隠れする彼女のほんのわずかな黒い部分に、わたしはどうしても反応してしまう。

その闇に、不思議な共感と喜びを感じてしまう。

でも、それこそが田嶋里菜の魅力だと思うし、闇を塗り替えてしまえるほどの光に溢れた絵を描ける彼女の才能を、心から誇らしく思うのです。
ちなみに田嶋里菜は、丸亀市の沖に浮かぶ塩飽諸島のひとつ「広島」という島に住んでいます。

そう、何を隠そうわたし達は島仲間なのです。

高松のなタ書で出逢ってから、ゆるゆるとつながり続けているわたし達。

オカリナを吹くのが趣味の彼女と「いつか音楽会を開きたいね」と約束し合いました。
田嶋里菜の個展はすでに終了していますが、富屋珈琲店では様々な展示やライブの開催を随時行っています。

美味しいコーヒーやご飯をいただきながら芸術に触れる時間。

そんなささやかな時間を日々の暮らしの中に取り入れてみたら、案外新しい風が吹いてくるかもしれません。

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