今年も様々な舞台を観に行きましたが、今回紹介する「Last Moment」はそうした作品の中でも特に若い力が集まって制作された作品でした。
制作の中心となり、出演する俳優たちを率いるのは20代前半の若さと大きなバイタリティを持った俳優の宮﨑美光さんです。

ストーリーは、若くして栄光を掴んだ演出家が故郷で凱旋公演を行なおうとした直前、不運なトラブルに次々と襲われその中で作品を作り上げようともがくというもの。
前半と後半の二部に分かれており、後半の時間をまるまる使った前半といい意味でギャップのある展開は観ていて楽しいものとなっていました。
演技に初挑戦する出演者もいましたが、そうした人も含めた作品から打ち出されるエネルギーは歴史のある劇団にも負けていないものでした。
福岡のエンターテインメントで頑張っていこうとする若い人たちは可能性に満ちていることを感じさせられた作品です。