八島未樹さんというシンガーソングライターがいます。普段は東京で活動している彼女と出会ったのはコロナ禍以前の、まだ平成の時代でした。
一年に一度、福岡に遠征してきた彼女が歌っていたところに偶然通りかかりました。寒い季節でしたが、彼女の優しい歌声は不思議と冷たく澄んだ街の空気にマッチしているように感じました。
何度か東京に会いに行ったこともありましたが、コロナ禍もあり久しく彼女と会うこともありませんでしたが先日久しぶりに会う機会に恵まれました。
ライブの会場は福岡市にある「SORa.Fukuoka」という店です。八島さんが福岡
に遠征してきた時にライブを行うのはこの場所。出会ったばかりの頃に行ったライブもここでしたので、とても懐かしい気持ちになりました。
久しぶりに聴いた歌はこれまで聴いたことのない曲が中心でした。3年ほど会っていなかったので、それは当然のことです。福岡に遠征できない間も八島さんは新曲を作り続けてきました。その歌を聴くことで、彼女が会えなかった間も頑張っていたことを知ることができました。そしてライブの最後に披露された歌は、私が彼女と最初に出会った時に聞き惚れた歌でした。
八島さんの歌を聴いていると、彼女と出会ってからこの日までの日々のことを思い出しました。数え切れないくらいの変化があり、辛いこともありましたがそれでもこうしてまた出会うことができました。
時間が流れても、出会った人とはまた会えるときがあるということを感じることのできたライブでした。