「錦市場」の西側の入り口に江戸時代の絵師・伊藤若冲の絵をモチーフにした大きな垂れ幕がかかっているのをご存知ですか?この垂れ幕がこの11月からリニューアルされました。
錦市場になぜ伊藤若冲の垂れ幕がかかっているかというと、伊藤若冲が錦市場の青物問屋(八百屋)の出身だから。
錦市場の西側入り口には以前から若冲の絵をモチーフにした大きな垂れ幕が掲げられていましたが、痛みが目立ってきため、今回新調されたのでした。
新しい垂れ幕は、縦3メートル30センチ、横およそ2メートル70センチ。京都工芸繊維大学の中野仁人教授の研究室がデザインしました。
若冲を象徴する色鮮やかな鶏を大きく配置し、中央に「錦市場」の文字を入れた力強いデザイン。コントラストが高くなり、遠くからでも目立つようになりました。
そういえば、いま京都では福田美術館と嵯峨嵐山文華館で「ゼロからわかる江戸絵画 あ!若冲 お!北斎 わぁ!芦雪」、相国寺承天閣美術館で「若冲と応挙」が開催中。どちらも会期残りわずかです。錦市場で若冲にふれたあとは、美術館でというのもよいのではないでしょうか。