高知県四万十市中村本町の中心に鎮座する「一條神社」は、中村御所跡の小森山山頂の一條家御廟所跡に土佐一條氏の遺徳と一族を祀っています。
中村は地勢が京都に似ており“土佐の小京都”と呼ばれるほどの伝統文化が豊かな街で、同神社は、年間でさまざまな神事が行われ、霊験あらたかと多くの参拝者でにぎわうそうです。
鳥居をくぐった先の階段下には説明書きがあります。
長めの階段を頑張って登ってみてください。
ご祭神は、若藤男命、若藤女命、一条教房と土佐一条氏歴代当主及び連枝の霊。
現在の社殿は、昭和19(1944)年の建立されたものです。

京都の五條天神社から中村の天神山に勧請されたと伝えられています。天神山を切り崩して中村市新庁舎を建設するにあたり、昭和28年、天神山から一條神社境内の現在地に移されたようで、旧社格は村社となっています。
市民には、「いちじょこさん」と親しまれ、毎年11月に行われる「一條大祭」は、京都の下鴨神社からいただいたご神火による提灯行列など三日間さまざまな行事がおこなわれているそうです。
境内には菅原道真を祀る天神社が鎮座していることから、毎年多くの人々が学業成就、合格祈願のご利益を預りに訪れているそう。
土佐一条家の歴史、文化に触れることできる貴重な場所の1つとなっている一條神社。
市民に親しまれる神社のようで、時折常連の方が慣れた感じで参拝に来られていました。
見晴らしもよく、開放的な立地で中村の街が見下ろせます。
御朱印をいただきました。旅の思い出に感謝しつつ、大事にしたいと思います。