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キリスト教を題材とした文学を執筆するだけでなく、軽快でユーモアたっぷりのエッセイで今も多くのファンを持つ作家・遠藤周作。
残された膨大な資料を収蔵し、展示してあるのが長崎県にある遠藤周作文学館です。
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長崎市東出津町にあるこの文学館は海の側にあり、晴れた日は眼の前に絶景が広がります。
以前訪れた際は天気に恵まれ、抜けるような青空の下にどこまでも続く海が見られました。
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遠藤周作の作品の中には映画化もされた「沈黙」という作品があります。長崎が舞台になっており、キリスト教が弾圧されていた頃の話です。
非常に重苦しい作品ですが、かつて多くの悲劇があった長崎が今は穏やかな風と光があふれる場所になっている姿を過去の人たちはどのように感じているでしょうか。
人間に対する厳しさと温かさを内包した遠藤周作の作品が好きな方は、ぜひ文学館とその周囲の絶景を味わいに長崎に来てみてください。