『田谷の洞窟』は、正式名称を『田谷山瑜伽洞(たやさんゆがどう)』と言い、
その歴史は鎌倉時代から続くと伝わっています。
全長は570m。厳かな修行の場です。
洞内には日本各地の御仏が岩の壁面にほどこされ、
ノミの跡が確かに人の手によって掘られたことを物語っています。
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管理しているのは真言宗・定泉寺(じょうせんじ)。
本堂では厄払いなどを行なっています。
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修行大師の像。
真言宗の開祖・弘法大師”空海”が修行をしている姿です。
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子安地蔵尊。安産のお地蔵様ですね。
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出産に際して供えられた愛らしい小地蔵が、年代順に並んでいます。
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さて、本堂でチケットを買ったらいよいよ洞窟内へ突入。
山間部ではないので、本当に「なぜこんな所に洞窟が?」と不思議になります。
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本堂で貰ったローソクを手燭に立てて、出発です。
洞内に入ってすぐの所にローソクが1本灯っているので、その火を受け取ります。
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洞内は撮影禁止なので、ご案内できるのはここまで!
一歩足を踏み入れると冷気に包まれ、
静けさの中で足音と湧水の音だけが響いていました。
300を超える曼荼羅や本尊の壁画に囲まれて進む洞窟は、
まるでお遍路巡りのようです。
特に一つ亀のいる『高野山奥の院』の空間は、言い知れぬ感覚を覚えます。
気になる方はぜひ足を運んでみてください^^