神泉苑の法成池の周りには多くの末社がありますが、こちらも素晴らしいご利益があると言われています。

過去に何度か火災や地震などに遭い、その際には末社も被害を受け、いくつかはそのまま無くなってしまいました。

そのような中で今でも祀られている末社をご紹介します。

まずは場所確認のため、改めて境内図を見ましょう。
末社は大鳥居から入って右側に並んでいます。
まずは一番大鳥居に近い洛中天満宮から。
元々は善女龍王の傍に祀られていましたが、平成26年に修復工事があり、その際にこちらに移されました。

以前は大きく祀られていましたが、現在はこの祠のみとなっています。
それでもご利益は強力で「学業成就」を願い参拝に訪れる方が多くいます。

次はその右隣におられる弁財天様。
トップ画はこちらの弁財天様の入り口です。

社の後ろにある法成池の水音が、増運弁財天様の琵琶の音に聞こえると言われています。
しかしこちらの弁財天像が手にしているのは琵琶ではなく宝剣と宝珠です。

普通、弁財天様は芸事上達・財運・美人になるなどのご利益がありますが、こちらは特に財運が上がるようです。

左隣は地生辨財天、現在は祠になっていますが以前は石碑のようなものだったようです。
こちらは宝篋印塔(ほうきょういんとう)です。

弘法大師空海の850回忌に建てられたもので、この塔の四方には4人の如来様の名前が彫られています。

・東方 阿閦如来(あしゅくにょらい) 鏡のようにありのままの心を映す
・南方 宝生如来(ほうしょうにょらい) 一攫千金やギャンブル運アップ
・西方 阿弥陀如来(あみだにょらい) 極楽浄土
・北方 不空成就如来(ふくうじょうじゅにょらい) 目的達成

このようにたくさんのご利益があります。
さらにこちらをお詣りすると「減罪延命や先祖供養」も出来るそうです。

そしてこちらが一番奥にある社。
矢劔大明神(やつるぎだいみょうじん)というお稲荷様です。

こちらの神様は手に矢と剣を持っておられ、これで参拝者を守ってくださります。
ご利益は除災招福と商売繁盛です。


長くなりましたが読んで頂きありがとうございます。

国内外を問わず多くの観光客が来られますが、意外と参拝せずに散策だけで帰られる方が多いようです。
庭園で紹介されていることも多いので仕方ないのかもしれませんが、せっかくですからお詣りもなさいませんか?


神泉苑
住所:京都市中京区御池通神泉苑町東入る門前町167
拝観時間:7:00~20:00(寺務所 9:00~17:00)
拝観料:無料
その他:駐車場無し