『山王くらぶ』は、山形県酒田市の元料亭。
国の有形文化財であり、湊町酒田の歴史や、当時の料亭文化などを紹介している施設です。
そんな山王くらぶの2Fにて、とっても愛らしい「傘福」を見てきました。
「傘福」は日本三大つるし飾りの一つで、
「我が子が健やかに育つように」「家族が幸せに暮らせるように」と祈りを込め、女性たちが着物の端切れなどを使って一針ずつ心を込めて縫い、神社仏閣に奉納していたそうです。

また、商人の街として栄えた酒田では「宝づくし」の意味を持つ傘福も多く作られてきました。
延命長寿などの象徴、蓑亀。
鯛は縁起物、ネズミは子孫繁栄を表しているそうです。

赤い人形は「さるっこ」といい、厄災や病気を祓うと言われています。
とってもキュートなおくるみ人形!
「可愛い子がすくすく育ちますように」という願いが込められています。
こちらは這い子人形。願いは「ハイハイが上手くなりますように」。

その下は草履。「あんよが上手になりますように」という祈りを込めたものです。
艶やかな椿の傘福!
冬枯れしない強い花であることから、おめでたい木とされています。
華やかな赤い傘福の中で、ピンク&白の柔らかい色合いの傘福が際立っていました。

うさぎは神様の使いと言われています。
桜に込められた願いは「可愛い子になりますように」。
2024年の傘福展示は、2月28日〜11月4日まで。
気になる方は、公式サイトをチェックしてみて下さい。