米子城はNHK絶景の城で日本一に選ばれた城跡です。天守跡からは大山、中海、島根半島など360度のパノラマが楽しめます。
そして、5月上旬~下旬、7月下旬~8月下旬には、米子城天守跡から見える夕日と中海が作り出す美しいオレンジロードが人気です。
この時期に合わせて、米子市はオレンジロードの撮影会やライトアップのイベントを行っています。
春の桜から約1ヶ月半、イベントは終わった後でしたが米子城址のオレンジロードを見てきました。
午後4時半。まだまだ日が高く強い日差しが照り付けています。
遠くに見えるのは島根半島です。左の端付近にキューピーが横たわっているように見えるのでキューピー山といわれている和久羅山(頭)と嵩山(胴体)も見えます。
米子城址のすぐ麓にある鳥取大学附属病院から飛び立ったドクターヘリが、北へおそらく隠岐の島方面に向かって飛んでいきました。
夕日が近づくにつれて、米子城址からのオレンジロードを見たい、カメラに収めたい人達が約50人ほど集まりました。
午後6時40分。中海に少しずつオレンジロードが出現してきました。
太陽がゆっくりと右下へと移動しながら沈んでいきます。
午後6時55分。辺りがそろそろ暗くなり始めるとオレンジロードは輝きを増してきます。
午後7時4分。中海にきれいなオレンジロードが出現しました。
午後7時12分。オレンジロードに出会えた喜びに感動している間にも、オレンジ色、または金色に輝く夕日の道は分刻みで変化し徐々に消え始めています。
はかないですね。
そして、人々の熱気や興奮がまだ続く中、辺りは容赦なく薄闇が濃くなっていきました。
大きな夕日が残照へと変わるとオレンジロードもどんどん薄く短くなって消えて行きました。
人間が注目しようがしまいが、毎日毎日こんな風に地球も太陽も当たり前に動いていることに改めて気づかされます。時にそんな大自然に身を置くと日常の小さな悩みも些末なことに感じられるようです。
午後7時28分。そろそろ夜が始まる前に急いで山道を降りないと足元が危ないです。