下鴨神社の参道に入ってすぐのところに、赤い看板が立っています。
「唐崎社紅葉橋遥拝所」。
元々この近辺には「唐崎社(からさきのやしろ)」という神社があったようです。
斎王の宮がこの地を訪れた時に、お祓いを受ける場所だったとのこと。
御祭神は、穢れを祓う神様「瀬織津姫」となっています。

唐崎社は、応仁の乱で焼失してしまい、下鴨神社の奥の御手洗池にある「井上社」に合祀されました。
そのため社殿はありませんが、夏越の神事の際には、井上社でお祓いをした後、この遥拝所の紅葉橋から唐崎社を遥拝するそうです。
紅葉橋から見る景色。
紅葉橋は、糺の森を流れる奈良の小川にかかる、小さな橋です。
この橋の先には、美人祈願で有名な河井神社の鳥居があります。

参道に入ってすぐの素通りしてしまいそうな場所ですが、瀬織津姫のご利益で穢れを祓えるかもしれません。
由緒あるスポットなので、ぜひ立ち止まって斎王のように、幻の唐崎社を遥拝してくださいね。

唐崎社紅葉橋遥拝所の情報
京都府京都市左京区下鴨泉川町60-90