米子鬼太郎空港といえば、鬼太郎ファミリーがあちこちにいてほのぼのムードの地方空港ですが、実は航空自衛隊三保基地と飛行場を共有しています。

普段、いつも通りの生活をしている時は自衛隊とは距離感を感じるのですが、国内外で大きな災害が起こった時、海外で内乱が起こり邦人救助の必要が生じた時など、いつも自衛隊の方々の活躍には頭が下がる思いです。

そんな航空自衛隊と一般市民が触れ合う場が毎年開催される航空祭です。
正直、去年初めて行ったのですが、子供だけでなく大人にも良い社会勉強になります。広い会場なので無料で1日自由に遊べるし、展示された飛行機やその中を見学したり、隊員の方と写真を撮ったり話を聞いたり、グッズや食べ物を買ったりして飛行機三昧の1日が過ごせます。

去年は4万もの来訪者がありました。今年は2万4千人だったそうです。
残念ながら初めからそれは予想できました。
なぜなら大人気のプログラムが今年はないからです。ブルーインパルスの展示飛行がないのは残念ですが仕方ないですね。

そこで今回の楽しみは、ファンシードリルとC-2輸送機見学に変更しました。
オープニング宣言の後、F-2支援戦闘機が2機、大爆音と共に登場しました。
ブルーインパルスに負けないものすごい爆音をとどろかせるので、イベントと知らなかったら恐怖でギョッとするレベルでした。

何しろ速いので何とか写真に収めるのがやっとでした。
ファンシードリル
動画では見たことがあるのですが実際は初めてでした。この日は30度近くまで気温が上がり直射日光の照り付ける中、4kgもある重たい銃を持っての演技、体力と集中力がすごかったです。

この方向転換の時のつま先立ちの足が可愛い^^
一斉に祝砲をバーン、何という迫力(°o°*)
平和だからこそ楽しめるイベントですね。
ファンシードリルや展示飛行用の飛行機が発着する場所の背中側には、C-2輸送機が地上展示されていて希望者は中に入れました。

このC-2輸送機は、日本が世界に誇るメイドインジャパンの輸送機だそうです。その形からBlueWhale(シロナガスクジラ)とも呼ばれているとか。
2023年には、アフリカのスーダンやイスラエルに飛んで邦人救助を行ったとニュースでも見ました。
地方ニュースでは美保基地から出発したと紹介していました。
と、そこにアレを発見しました!なぜ?

まさかのシロウサギと大国主命(オオクニヌシノミコト)です!
C-2輸送機にさえも日本の可愛い文化が必要なのでしょうか?

因幡の白兎神話が描かれている理由がどうしても知りたい!!ーということで隊員の方に聞いてみました。
すると、これは美保基地403部隊所有の飛行機だと知らせるためのマークなんだそうです。
この地方を象徴する図柄が因幡の白兎とは……重要任務を背負ったC-2輸送機の重厚でいかつい機体に、イメージとかけ離れたこんなほっこりの絵。
でも考えたら、シロウサギのように困っている弱い立場の人を助けに行く自衛隊の任務は大国主命と同じですね。

尾翼の高い場所にあるので気づく人はほぼいないだろうなぁ。
ぜひ、たくさんの人に知ってほしいですが。
C-2輸送機の中は折りたたみ式のシートが左右の壁面にずらりとありました。
中央はかなりの空間が開いているので車なども積めそうです。
操縦席側はこんな感じでした。
最後にもう一度、因幡の白兎と大国主命にごあいさつ。
どうか皆さまご安全に!
航空自衛隊三保基地 航空祭
住所:鳥取県境港市小篠津町2258
電話:0859-45-0211(美保基地渉外室)
※航空祭は毎年5月下旬の日曜日に開催
当日は臨時駐車場もありますが、距離が離れているのでシャトルバスが利用できます