大河ドラマ『光る君へ』の主人公として注目を浴びる紫式部。そのお墓とされる場所が、堀川北大路の交差点からすぐ近くの所にあります。
堀川北大路から南西の一帯は、かつて雲林院の境内でした。
紫式部はこの付近で生まれ育ったとされ、このあたりの地名が「紫野」ということから「紫式部」という通称となったという説もあります。
紫式部はこの付近で生まれ育ったとされ、このあたりの地名が「紫野」ということから「紫式部」という通称となったという説もあります。
墓所の入り口には紫式部と並んで「小野篁」(おののたかむら)の名前も見えます。
小野篁は平安時代前期の学者で、小倉百人一首にも選ばれている歌人・詩人。昼間は朝廷で働き、夜間は地獄で閻魔大王の補佐をしていたと伝承されています。
小野篁は平安時代前期の学者で、小倉百人一首にも選ばれている歌人・詩人。昼間は朝廷で働き、夜間は地獄で閻魔大王の補佐をしていたと伝承されています。
↑ 小野篁の墓。
↑ 紫式部の墓。
なぜ小野篁と紫式部の墓が同じ場所にあるのか。
それは、『源氏物語』で愛欲を描いた罪で地獄に落とされた紫式部を、小野篁が閻魔大王にとりなしたという伝説にもとづくものだそうです。
生きた時代も違い、実際にはなんの関係もない2人なのに、不思議な縁ですね。
それは、『源氏物語』で愛欲を描いた罪で地獄に落とされた紫式部を、小野篁が閻魔大王にとりなしたという伝説にもとづくものだそうです。
生きた時代も違い、実際にはなんの関係もない2人なのに、不思議な縁ですね。