前回、祇園祭の前祭宵山について書きましたが、もう一つの後祭も見に行ってきました。

もう一度おさらいすると、祇園祭には「前祭(さきまつり)」と「後祭(あとまつり)」があり、ガイドブックなどに多く取り上げれらているのは7/17に巡行が開催される前祭のほうです。

後祭は7/21~23が宵山・7/24が巡行で、前祭の23基よりも少ない11基ですが、どれも豪華な山鉾には変わりありません。
そして前後の祭りで同じ山鉾は出ません。

今回も全て紹介すると大変なので、ピックアップしてみました。

行ったのは7/21、烏丸御池から一番近い場所にあるのが「鈴鹿山(すずかやま)」
この近くにある店で朝マックが食べたかったので、少し早めに行きました。

ほぼ店の前にある鈴鹿山、しかし何やら様子がおかしい。
近づいてみると・・・
まだ出来てへんやん!

今日は宵山やのに何でなんや?と思って調べてみたら、山鉾建ては7/19~21、遅い所はまだ建ててるのか。
ちょっと来るのが早すぎたかな・・・

取りあえず念願の朝マックを済ませて出てくると。
出来てた!

前回に書き忘れましたが、山鉾を飾る綺麗な布は、巡行当日に付けられることが多いようです。
雨とか降ったら大変やもんね。

簡単に鈴鹿山の説明をすると、伊勢の鈴鹿山で人々を苦しめた悪鬼を退治した鈴鹿権現(鈴鹿御前のこと)の伝説から由来しています。
ちなみに鈴鹿権現は瀬織津姫と同一神とされており、良い噂も悪い噂もあります。

良い言い伝えは「女神・天女」、悪い言い伝えは「女盗賊・鬼・閻魔の娘」、どちらにしても強くて美しい女性のイメージのようです。

ご利益は「雷除け・安産

次は「橋弁慶山(はしべんけいやま)」
いや、何も出来てへんやん!

近くには、
バラバラの資材。
やっぱり来るの早すぎたかも。

というわけで、祇園祭山鉾連合会の公式サイトから写真を拝借。
カッコいい!見たかった!

こちらは弁慶と牛若丸が五条大橋で戦う姿をあらわしており、ご利益は「心体健康」、巡行の際は先頭を行きます。

次は「鯉山(こいやま)」
鯉山は黄河にある龍門の滝を登った鯉は龍になるという伝説から来ているそうです。
ご利益は「立身出世」。

そして巡行の最後を行く、後祭では唯一の鉾である「大船鉾(おおふねほこ)」
大きいなぁと思いながら横から見たら・・・
船が乗ってる!

こちらは神功皇后が新羅遠征した際に乗っていた船を表しています。
実は前祭に「船鉾(ふねほこ)」があるのですが、そちらは出陣の際の船、後祭の「大船鉾」は凱旋の際の船を表しているそうです。

ちゃんとストーリーになってるんや。
そしてご利益は「安産」です。

はぁ?

そういや船鉾のご利益も安産でした。
神功皇后は応神天皇をお産みになったからだそうです。
なるほど・・・

またしてもザザッとご紹介してきました。
宵山は明日の23日までですので、お近くの方は是非!


【おまけ】

北観音山(きたかんのんやま)の近くに、小さな山鉾の置物が飾られていました。
可愛いのでこちらも見てみませんか。


よければこちらもご覧ください。


祇園祭(公益財団法人祇園祭山鉾連合会
住所:京都府京都市中京区蛸薬師通烏丸西入橋弁慶町231 橋弁慶山
日程:7月1日~31日
入場料:なし
その他:前祭巡行は7月17日、後祭巡行は7月24日