京都には三大祭り「葵祭・祇園祭・時代祭」がありますが、その中でも一番に人が集まるのが祇園祭です。

ちょっと説明が長くなりますが、大事なので読んでいただけると嬉しいです。

世間的に祇園祭は山鉾巡行の7月17日と、宵山の15・16日だと思っている方が多いでしょうが、祇園祭は7月1日~31日の1か月間開催されています。
その中のメインイベントが山鉾巡行と宵山です。

その宵山も夜だけだと思われている方が多いのですが、実際は14~16日の3日間で終日行われています。
その中で特に盛り上がるのが15・16日の夜なのです。

もっと言うと、この17日の巡行は「前祭(さきまつり)」といいます。
そう「後祭(あとまつり)」もあり、宵山は21~23日、巡行は24日です。

でもなぜ世間的に祇園祭は17日だけだと思われたのかと言えば、実際に1966年から前後の祭りが合同開催されていたからです。
そしてそれは2014年まで続きました。

だから地元民も本当は後祭もあるということを知らない人も多いのです。
私も知らなかった人の1人です。

ちなみに前祭では23基の山鉾が披露されます。
後祭は11基、前後の祭りで同じものは出ません

そんな祇園祭の山鉾を久しぶりに見に行きました。
行ったのは16日の午前、すでに暑い・・・
全部紹介するとキリがないので、ピックアップします。
ある場所はバラバラなのですが、KBS京都のホームページにあった地図が見やすいので良かったらご参考に。

まずは巡行で必ず先頭を行く長刀鉾(なぎなたほこ)
長刀のてっぺんまで撮るのに必死で見上げました。

巡行の日は生稚児(いきちご)が乗る唯一の鉾です。
ちなみに山鉾にはご利益があって、こちらは「厄除け・疫病除け」です。

大きな山鉾には保存会の建物から架け橋で、関係者は直接行けるようになっています。

こんな感じ。
全ての山鉾についているわけではありません。

では次は油天神山(あぶらてんじんやま)
学問の神様、菅原道真が祀られています。
ご利益は「学業成就・厄除け

次は山鉾の中でも有名な菊水鉾(きくすいほこ)」。
鉾は高さがあるので写真を撮るのが大変。
こちらの御利益は「不老長寿・商売繁盛」です。

そしてちょっと珍しいご利益がある木賊山(とくさやま)
「木賊(とくさ)」は硬いものを研ぐのに使う植物で、これを刈り生計を立てていた人がいました。

そのような仕事をしていた人の中に、わが子をさらわれ失った人がいて悲しみにくれたといいます。
そこからこの山のご利益は「迷子防止・再会」。

大切な人と再び会えるといいですね。

そしてこれもちょっと珍しい蟷螂山(とうろうやま)」。
蟷螂と書いて「とうろう」と読みます。
カマキリが飾られた山で、唯一のからくり仕掛けです。

大きな者にも果敢に立ち向かう勇敢さから、これが作られたといいます。
ご利益は「厄除け・疫病除け
屋根の上にいるカマキリが動くそうですが、この日は動いていませんでした。

その代わりに山の下で小さなカマキリの動く人形がいました。
可愛かったので動画を撮ったのですが、YouTubeとかに上げないとブログに載せられないようだったので、初めての動画アップ!
時間はメッチャ短いです。

ふぉ~こんなところで新しい試みをするとは!
何か音は入っていない気がします。


ザザッとご紹介しました。
もうメインの巡行も今日終わりましたが、毎年同じ日にやっているので、良ければ来年に見に来てください。

何だったら後祭はどうですか?
まだ間に合いますよ。


よければこちらもご覧ください。


祇園祭(公益財団法人祇園祭山鉾連合会
住所:京都府京都市下京区長刀鉾町26 長刀鉾保存会
日程:7月1日~31日
入場料:なし
その他:前祭巡行は7月17日、後祭巡行は7月24日