京都に来られる際に、ほとんどの方が訪れるであろう京都駅。
そんな駅ビルに穴が開いていることに気づいている方はどれくらいいるでしょうか?

トップ画でも分かりますが、もうちょっとアップした写真をご覧ください。
気付いていても「デザイン」だと思っていませんか?
この空洞は、ちゃんとした意味があって、あえて開けてあるのです。

地図をご覧いただくと分かりますが、この写真を撮っているのは烏丸通。
京都は昔から風水を意識した街づくりがされていて、烏丸通は京都御所からまっすぐに南北へ伸びています。

しかし京都駅ビルが建ったことで、烏丸通は分断されています。
実はこれ、風水的にはとても良くないらしいのです。
気の流れを止めてしまうからだそうです。

そこでビル建築にあたり、駅ビルに穴を開けることにしました。
すると風が通るので「風が通っているから烏丸通も通っているよね!」ってことだそうです。

そう、この穴は烏丸通。

他にも2か所、風水を意識して穴が開けられていて、室町通(室町小路広場)と新町通(町尻小路の門)があります。

というわけで空中を通る烏丸通に行ってきました。

ここは「烏丸小路広場」と呼ばれています。
とても印象的なオブジェ。
真ん中あたりから北を見ています。
北側に向かうと・・・
間近に京都タワー。
更に端まで行くと・・・
まっすぐ伸びる烏丸通。
今度はここから南側を見ると・・・
結構広いのです。
今度は南端へ。
駅のホームがチラ見え。
ホームが見たかったのでちょっと横から・・・
これはガラス張りの所が新幹線で、下が奈良線かな?

ところで駅ビルは4回建て替えられていて、初代はレンガ造りだったそうです。

今の駅ビルは1997年(平成9年)に「平安建都1200年記念」を考慮して建て替えられました。
3代目の建築の際には無かった新幹線も意識して、一気に大きな建物になっています。


京都駅ビルは見て回るだけでも楽しいので、お時間があれば散策されてはどうでしょうか?


よければこちらもご覧ください。


京都駅ビル
住所:京都府京都市下京区東塩小路釜殿町
営業時間:24時間(周辺の施設は営業時間あり)
※お問い合わせは京都駅ビル地下1階・中央防災センター