大阪商船は、かつて世界8位の規模にまで発展した海運会社です。
今回紹介するのは、その門司支店。現在は『旧大阪商船』と呼ばれています。
鉄道・海運ともに発達していた門司において、ここはターミナルや灯台の役割を果たしていました。

設計は河合幾次氏。東京駅の設計を手掛けた辰野金吾氏の息子にあたります。
白い花崗岩×オレンジタイルのモダンな配色が印象的です。
父による「辰野式フリークラシック」に、ドイツやオーストリアなどで流行した「ゼツェシオン様式」が見事融合したデザインだとされています。
個人的には、アーチ窓の一つ一つにあしらわれた”×”が可愛らしいなぁと思いました^^

さて、今回ピックアップするのは1F「わたせせいぞうギャラリー」!
わたせ氏は北九州市・小倉出身の漫画家&イラストレーターです。
代表作「ハートカクテル」で知られる他、旅行雑誌の表紙なんかでもよく見かけますよね。
すっきりと垢抜けつつ、どこか懐かしさを匂わせる絵柄。そして、鮮やかで透明感に溢れるカラーリング・・・。
音楽に例えるなら、山下達郎&竹内まりや夫妻や、大瀧詠一のような透き通ったシティポップがイメージに近いかもしれません。
残念ながらギャラリー内は撮影禁止でしたが、カップルの悲喜交々を描いた作品の数々はとにかく素晴らしく、まるで映画を見ているような気分。波や風の音まで聞こえてくるようでした。
ちなみにこの看板イラストに描かれているのは『旧大阪商船』ですね!

すっかり魅せられファンになってしまった私は、売店でステッカー、ポストカード、書籍を購入!
「あの頃ボクらは若かった」には、高度経済成長期〜バブル期を生きた人々を切り取った姿が描かれていました。
「心理学で読み解く恋人たちの物語」には心理テストがあり、これがなかなか当たるのです・・・。
大正レトロを感じる『旧大阪商船』、晴れやかな気持ちになれる「わたせせいぞうギャラリー」。門司港観光の際は、ぜひお立ち寄りください♪