仙台からJRで20分ほどの「岩沼駅」。ここは夏に一度三大稲荷のひとつ「竹駒神社」の夏詣のご紹介をさせて頂きました。
実は岩沼市にはもうひとつ大きなパワースポットがあります。その名も「金蛇水神社(かなへびすいじんじゃ)」。
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金蛇水神社は、 山頂から平野へ向かって清らかな水が流れる地に「水神」を祀ったことが始まりとされ、千年以上に渡って水神信仰の霊場だった場所であると言われています。御祭神が金蛇大神(水速女命)(みずはやめのみこと)であることから、財力・生命力・生業守護のご利益があると信仰されています。
また、ここは古くから牡丹や藤の花の名所としても知られており、毎年5月には盛大な「花まつり」が行われます。
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社殿の南側には、蛇の模様が浮き出ている非常に珍しい石「蛇紋石(じゃもんいし」がずらりと並んでいます。この独特な模様は、人の手は一切加わっておらず、自然に浮き出てきたものなんだそうです。岩の中に主成分とは異なる成分がしみ込み、その部分が筋となって蛇のように見えるのだとか。その蛇紋石をひとつだけ選んで、手や財布で撫でると金運がアップするといわれています。…が、みんな可愛く見えて来てしまい結局全部ナデナデ。石から浮き出た蛇たちは、沢山の方に撫でられて、どれもツヤツヤになっていました。
蛇は古くから「龍」と同一視されていて、権力の象徴としてだけではなく、脱皮を繰り返して大きくなるので「再生」や「不老長寿」を司る生き物と考えられています。さらに、蛇は芸能と財の神である弁財天の化身とも言われています。
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蛇紋石の隣には弁財天が祀られていました。
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大鳥居の中にある巨大な藤棚にはたくさんのサンキャッチャーと風鈴が優しい音を奏でています。
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駐車場から鳥居までの敷地内には、神社らしからぬモダンな建物があります。平成から令和への改元(御世代わり)の記念事業として、土産処「MiZuHa(ミズハ)」、食事処「IKoMiKi(イコミキ)」が令和3年4月にオープンしました。
白木造りの外観は、神社から流れ出る〈水=蛇〉をイメージしているそう。食事処には蛇・牡丹・藤をモチーフにした「白蛇カレー」などのメニューが並び、土産処では地元の独自性を生かしたお土産を購入することができます。
白木造りの外観は、神社から流れ出る〈水=蛇〉をイメージしているそう。食事処には蛇・牡丹・藤をモチーフにした「白蛇カレー」などのメニューが並び、土産処では地元の独自性を生かしたお土産を購入することができます。
金運の強力なパワースポットとして割と有名らしいので、連休や土日などには駐車場が埋まってしまうほどの賑わいを見せます。ゆっくり参拝したい時は、平日の昼間をお勧めします。
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ひと口メモ
そうそう、金蛇水神社では、他と違ったお賽銭の注意事項があります。よく、ご縁がありますようにと五円や五十円にする方が多いと聞きますが、穴の開いたお金を賽銭にすると、この神社では蛇が穴から逃げてしまう=金運も逃げてしまう、と言われているので気を付けてくださいね。