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過去と未来が交差する演劇「HANABI」
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趣味・カルチャー
福岡県・福岡市
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夏の終わりに観た演劇が「HANABI」でした。
舞台演劇で季節感を味わうということはなかなかないのですが、本作は珍しく上演された季節と内容がマッチした作品です。
あるアパートを舞台に、そこで暮らすさまざまな人々の姿を描いた物語。
多数の登場人物がいますが、物語がラストに向かうに従って過去と未来の時間が交差しているストーリーに唸らされました。
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本作の中でも一際存在感を放っていた俳優が十朱柚花(とあけゆずか)さんです。
福岡で俳優、声優として活動する十朱さんは本作でメイドカフェで働く可愛い女性の役を演じていました。役作りの一環として研究したというだけあって、舞台上で見事にメイドの雰囲気を作り上げていました。
登場人物の人間臭さと結末の爽やかさも相成って、満足度の高い観劇となりました。