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高松市の絶景スポット!三郎池に隠された竜伝説とは?
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暮らし・仕事
香川県・三郎池自然公園
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香川県高松市三谷町にある「三郎池」は、県内でも代表的なため池の一つ。その北側に広がる「三郎池自然公園」は、讃岐ののどかな風景を楽しめる見晴らしの良い公園として知られています。駐車場やトイレ、ベンチなども整備されており、市民の憩いの場として人気です。
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この公園の特徴的な存在が「竜王丸」と呼ばれる巨大な竜のオブジェです。高さは約3メートル、長さは10メートル以上もあり、一度見るとその迫力に圧倒されます。しかし、この竜がここにあるのには深い理由があるのです。
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三郎池には、古くから竜にまつわる伝説が伝えられています。その昔、三谷三郎と呼ばれる巨大な蛇が三郎池に住んでいました。しかし、この蛇は体が大きすぎて、池が窮屈になってしまいました。ある嵐の夜、その蛇は竜巻と共に満濃池へと飛んでいき、竜となって戻ってきたと言われています。この伝説が「竜王丸」の由来なのです。
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また、三郎池は昭和の時代に大規模な改築が行われ、現在の姿へと生まれ変わりました。現在では、地域住民が水仙や彼岸花を植栽し、ため池を大切に管理しています。池の外周は、約4キロのウォーキングコースとして市民に愛されています。夏には遠くに高松祭りの花火も楽しめ、四季折々の自然と共に、歴史と伝説が息づくこの場所は、訪れる価値が十分にあると言えるでしょう。