『九州鉄道記念館』〜九州鉄道はここから始まった〜
九州初の鉄道会社「九州鉄道会社」が発足したのは明治21年。その3年後の明治24年、博多にあった本社がここ門司港(旧門司)に移転しました。
煉瓦造りの本館は、元々本社として建てられたものです。現在は懐かしの展示や体験コーナーのある博物館となっています。
インフォメーションのすぐそばには、100以上年前の客車があります。中に入れるのですが、なんと座席が畳!
プラットホームの人々は、何やら会話を繰り広げています。
鉄道発足時の路線図でしょうか。色褪せて染みも目立ちますが、かなり精巧に作られています。
なんとここには、レールも展示されています。
鉄道というと車体に注目しがちなので、これは大変新鮮で興味深かったです。
こうして見ると、それぞれ材質が全然違います。レールにも個性があるのですね!
レールを固定する「犬釘」は、形が犬の頭に似ていることからそう名付けられたそうです。
向かって左が明治のもの、右が現在のもの。改良されているとは思うのですが、ほとんど形が変わっていません。
100年以上も前に、レールを安全に固定する技術が確立していたんですね!
素晴らしい技術と知識を持っていたことが窺えます。
懐かしい香りがプンプン漂う、列車のヘッドマーク!
和洋折衷コーディネートに身を包んだ紳士淑女を乗せ、煙を吐きながら走る列車が目に浮かびます・・・。
ロマンを感じずにはいられません♪
上り列車と下り列車が安全にすれ違うための通票閉そく器。
車線が一つしかない区間は、通票(タブレット)を持った列車のみが通ることができます。
平成生まれの私は、駅員さんが切符を「パチン!」としていた時代を、懐かしの映像や写真の中でしか知りません。
切り口の形に細やかな違いがあって、なんだか可愛らしいですね。
切り口だけでもコレクションしたくなります^^
硬券切符などが展示されたショーケースの下の引き出しを開けると、色とりどりの記念切符が出現!
この引き出しには、約60年前(東京オリンピックが開催されたくらいの頃)の切符が入っていました。
野外での車両展示や運転シュミレーター、ミニ鉄道公園など、今回紹介したもの以外にも盛りだくさんの『九州鉄道記念館』。
鉄道好きはもちろん、明治〜昭和初期のレトロがお好きな方も・・・老若男女みんなで楽しめるミュージアムです。