島根県松江市の大根島は、高麗人参の一大産地であり、また1年中牡丹の花が観られる場所として知られています。
日本庭園と牡丹、そして四季折々の風景が美しい「由志園(ゆうしえん)」は、5月には園内にある池泉(ちせん)に10万本の牡丹が浮かぶ「池泉牡丹(ちせんぼたん)」が有名ですが、秋には10万本のダリアの花が浮かぶ「池泉 天竺牡丹(てんじくぼたん)」も美しいです。

ダリアは和名「天竺牡丹」、初夏の新緑の季節に映える10万本の牡丹も迫力満点で見応えがあるのですが、日本庭園の移り行く秋の紅葉の中でひときわ色鮮やかな天竺牡丹=ダリアが10万本も浮かんでいる景色もすごく感動します。


今年は由志園の年間パスポートを持っているので早速出かけて来ました。
写真用の台からダリアをバックに写真が撮れます。
由志園は牡丹の質と生産量で共に日本一を誇りますが、ダリアはそうではありません。
池泉天竺牡丹に使用されるダリアは、姉妹都市提携している日本有数のダリアの球根の産地 宝塚市上佐曽利から両市交流の一環として提供されています。
由志園の園内の木々は紅葉が始まっていました。
剪定作業中の庭師の方にお話を聞けました。
この松の木は「多行松(たぎょうしょう)」という赤松の中でも希少な品種だそうです。
一般的な赤松は、近隣の大山に行くとたくさん生えており赤松という地名まであるくらいですが、ここ由志園に植えてある赤松は、幹が赤いのは同じですが枝ぶりが一見しただけでも全く違うのがわかります。

普通の松の木は太い幹が1本地面からすっと伸びていますが、多行松は2本以上の太い幹があり、末端の枝も細く曲線を描くようにたくさん伸びてアートな感じがします。

このように由志園では、希少価値の植物を植えることで希少な品種を絶やさないようにする役割も果たしているのですね。
さらに園内には「蛇目松(じゃのめまつ)」という松もあります。
モヤがかかったように見えるのは松の葉が斑入りだからです。白い斑入りの葉がとても美しい松の木も、他ではあまり見かけない珍しい品種ではないでしょうか。
池泉天竺牡丹は2024年11月4日までです。
その後、11月9日から30日までは色づいた紅葉が夜間ライトアップされる「紅葉ライトアップイルミネーション」が開催されます。

由志園
住所:島根県松江市八束町波入1260-2
電話:0852-76-2255
開園時間:10:00~17:00
休園日:年中無休(年末を除く)
入園料:一般800円~1,400円
※時期によって異なります
※2回以上来園する場合は年間パスポートがお得です
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無料駐車場:有り(バス50台 自家用車300台)