常照寺(じょうしょうじ)は、洛北鷹峯にある日蓮宗の寺院です。
創建は元和2年(1616)で、江戸初期の芸術家・本阿弥光悦が徳川家康から洛北鷹峯の地を与えられた翌年に建立されました。
京の島原(遊郭)で圧倒的な美貌と品格を讃えられた吉野太夫ゆかりのお寺としても知られています。
常照寺の山門は、吉野太夫が寄進したもので「吉野門」と名付けられています。
吉野太夫は、京の豪商・灰屋紹益(はいやしょうえき)に身請けされますが、紹益の家族に結婚を反対され、駆け落ち同然で夫婦となります。
しかし、吉野太夫の奥ゆかしい人柄や高い品性に触れ、紹益の両親にも許され幸せな結婚生活を送りました。
ですが、それからわずか12年後、吉野太夫は38歳という若さで亡くなってしまいました。
最愛の人を無くした紹益は、彼女の遺灰を手元に置き酒に入れて飲み干したという逸話も残るほど、悲しみが深かったそうです。
常照寺には、紹益が吉野太夫を偲んで寄進した茶席「遺芳庵(いほうあん)」があります。
壁にある大きな円窓は下の部分が直線で完全な円にはなっていないのですが、この円窓を吉野太夫が好んだことから「吉野窓」と呼ばれています。
完全な円は仏の悟りを示すとされ、「吉野窓」は完全ではない自分を悟っていた吉野太夫の心を表しているそうです。
私が訪れたときは他に参拝されている方が無くて、美しい新緑の景色を独り占めでした。
境内には鬼子母神をお祀りした鬼子母尊神堂や吉野太夫のお墓、吉野太夫と紹益の供養塔(1971年に片岡仁左衛門が建立)などがあります。
そしてもう1つ、境内にある小さな門の向こうを下っていくと…。馬に乗った観音様の像が小さな池(白馬池)のほとりに鎮座していました。
この像は、白馬に乗って常照寺の北山で白馬に乗り池を往来していた伝説の仙人で、「白馬観音」としてお祀りされています。
この像は、白馬に乗って常照寺の北山で白馬に乗り池を往来していた伝説の仙人で、「白馬観音」としてお祀りされています。
周りは木々に囲まれた静かな場所で、常照寺へお参りされる方も、ここまで来られる方は少ないとか。
あまりに静かすぎるうえ、何かしらのパワーを感じて、正直1人では少し怖くなってお参りを済ませるとそそくさと本堂の方へ戻りました。
あまりに静かすぎるうえ、何かしらのパワーを感じて、正直1人では少し怖くなってお参りを済ませるとそそくさと本堂の方へ戻りました。
常照寺は紅葉はもちろん、桜の名所としても知られています。
市内より1週間ほど遅れての見ごろとなる吉野桜やウコン桜、紅しだれなど
100本ほどの美しい桜が楽しめます。
足をのばして鷹峯の常照寺へ🚌15時頃の写真です。
— そうだ 京都、行こう。事務局【JR東海公式】 (@souda_kyouto) 2023年4月4日
散りはじめたソメイヨシノに代わり、枝垂れ桜や八重桜が見頃に🌸ミツバツツジや椿も綺麗に咲き誇っていました☺️
穴場の桜名所なので、境内が貸切になるタイミングも👀ゆっくり拝観されたい方におすすめです😊局員#そうだ京都行こう pic.twitter.com/OpfbD69FBP
4月第2日曜日には吉野太夫を偲ぶ「吉野太夫花供養」が行われ、太夫道中や舞の奉納、野点などが楽しめます。
鷹峯常照寺の吉野太夫花供養
— 暮れなずむhiro (@cardinal1349) 2023年4月9日
島原の如月太夫の太夫道中を見物。
そのあとは裏千家キメて来た。 pic.twitter.com/OgGP5cCoA1
吉野太夫花供養の時期や紅葉シーズンは大変混雑する鷹峯周辺ですが、初夏から夏過ぎまでは訪れる方は比較的少ないため、ゆっくりと散策することができますので、人混みを避けて京都の風情を楽しみたい方におすすめのスポットです。












