海外貿易港として、中世に繁栄を極めた堺港。

衰退・復興を繰り返した堺旧港には現在プロムナードが設けられ、くつろぎの場として、そして歴史を偲ばせるロマン探索の場として多くの人々に親しまれています。
水辺に並んだ遊歩道には、階段が設置されています。
ここまで堺駅から約1キロ。
なかなかの距離だったので、このあたりで一度小休止を入れてもいいなと思い、
腰を下ろしてみると、港の向こう側に大きなブロンズ像がありました。

ブロンズ像の名は「龍女神像」。
明治36年(1903年)に大浜水族館前に設置され、「乙姫様」と呼ばれ愛されてきましたが同館の廃館により撤去、平成12年(2000年)にこの北波止場にお引越ししたそうです。
乙姫様を右手に更に進むと、大きな壁面アート「浪漫やさかい」が見えてきました。
帆船や上陸する外国人とともに、南蛮貿易で賑わう堺の歴史をロマンたっぷりに表現した作品です。
更に進むと、六角形の白い燈台に辿り着きます。
小ぶりで可愛らしいこの燈台は「旧堺燈台」。

現地に現存する様式灯台としては日本最古のもので、国の史跡に指定されています。
堺泉北港と、夕陽を背負って建つ旧堺燈台。
不思議なノスタルジックと温かみを感じ、波音を聞きながら時間も忘れて眺めていました。

一足伸ばして良かったと思える体験。
この後に食べたお好み焼きの美味しさが忘れられません。