島根県東部の松江市、安来市、鳥取県西部の境港市、米子市に接する日本で5番目に大きい湖が中海(なかうみ)です。
この中海の中央に浮かぶ島が江島と大根島で、境港市から江島に渡る際に通る橋がベタ踏み坂として有名な江島大橋です。
中海は、東は日本海、西は松江市街を越えて宍道湖(しんじこ)まで通じており、中海も宍道湖も淡水と海水が混ざった日本では数少ない汽水湖(きすいこ)で、海水の1/2の塩分が含まれています。
※ベタ踏み坂を歩く はこちら
※ベタ踏み坂撮影のベストポイント はこちら
そして、日本最大の汽水域の中海・宍道湖は、多くの水鳥が生息する貴重な湿地と認められ、2005年11月にラムサール条約湿地に登録され、2025年にはちょうど20年の節目を迎えました。
ラムサール条約登録20年を記念して、これからも中海を守り貴重な自然を後世に残そうというイベントが開催されました。
珍しい生き物や絶滅の危機にある生物等を観察し学ぶコーナーがありました。
そして、人気だったのが中海クルージング体験です。事前予約をし、希望すればヨットとクルーザーの計2回無料乗船できます。
このヨットとクルーザーの乗船体験はここ数年は毎年行われており、そのうちヨットは個人所有のヨットと操縦者を借り受けているそうです。
約1時間のヨット体験は、鳥取大学医学部付属病院や米子城跡を左に見ながら、安来方面へと直線的に進んでいきました。
気温35度を越える暑い日でしたが、水上は想像以上に涼しい風で心地よかったです。
風が止まると帆を出します。
それでも進まないときや細かい操縦が必要な時はエンジンを使います。
今回お世話になったヨットマン!(ネット掲載の了解済み)
どんな風にヨットで楽しまれるかお聞きしたところ、「一人で乗ることが多いけどたまには家族で美保関あたりまでクルージングしてバーベキューをしたりする」と言われていました。
その際、ゆっくりゆっくり4時間くらい時間をかけて進むそうです。
車なら1時間もかからないでしょうが、そんなゆったりと水上で過ごす時間が最高なんでしょうね。
午後からはクルーザーで約1時間のクルーズを体験しました。20人以上乗れるヨットより大きいクルーザーは、エンジン走行で一気に安来・松江方面へと進みました。
最後尾に乗ったのですが、スクリューが作る波に驚いた魚たちがたくさん飛び跳ねていました。
通常陸からは見えない島がいくつかあり、樹木が整っている島もあれば、鳥のフン害で枯れている島もあると初めて知りました。
身近な環境なはずなのに、視点が変わっただけで見える景色も得る情報も全く変わることに驚きます。
とても貴重な体験でした。
中海体験クルージング&中海環境フェアinよなご※事前予約が必要












