伏見大手筋商店街のすぐ東に、大変に大きな神社があります。
御香宮神社」は、伏見の歴史に大きくかかわる神社です。

私は近鉄で「桃山御陵前駅」まで行きました。
駅の改札を出て通りまで行くと・・・
すでに見えている「大鳥居」。

境内ではなく、神社前の通りにあります。
昔はこのあたりまで参道だったのでしょうか?

鳥居を通り過ぎたらすぐに「表門」に着きます。
いきなりですが、この表門は「重要文化財」です。

よく見ると屋根のすぐ下にも装飾が・・・
府社」とは現在はすでに廃止されている、明治時代に決められた神社の位の1つで、都道府県が所管している神社のことを言います。

位は上から官幣社(かんぺいしゃ)国幣社(こくへいしゃ)そして県府社、その下に郷社(ごうしゃ)の4つです。

これだけでも、この神社の格式が高いことが分かりますね。

表門を入るとすぐに見えてくる石造りの鳥居
この鳥居のすぐ左に何やら門が・・・
こちらは「伏見義民事績」です。
目立たないですが、こちらには凄い歴史が・・・

中の様子を覗いてみました。
江戸時代に伏見は交通の要衝だったので、幕府は直属の奉行所を置くことにしました。

しかし任命された奉行は数々の悪政を行い、地元住民を苦しめました。
そこで人々を救いたいと7人の町民が立ち上がり、幕府に直訴します。

幕府に直訴って、その時代ではとんでもない暴挙だったようです。

結果、訴えは届き奉行は解任されました。
でもその際に7人は全員病死してしまいます。

伏見義民事績」は、勇気あるその方々を慰霊するために置かれました。

いつの時代にも悪い人はいるんですね。
幕府に任命された人でも信用できないのか・・・



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御香宮神社
住所:京都府京都市伏見区御香宮門前町174
参拝時間:9:00~16:00
参拝料:無料
その他:専用駐車場あり