京都市を南北に流れる代表的な川「鴨川(かもがわ)」は、古都の景観や文化を象徴する存在です。
市街地を縦断するため、京都の暮らしや文化と密接に結びついている川は、長さ約31km。
長い距離の中にはそれぞれの京都の風景が見られます。
古くから和歌や俳句に詠まれ、京都人の心の風景として親しまれてきたそうで、映画やドラマの舞台にも頻繁に登場します。
景観もよく、見晴らしがいいのが気持ちいいですよね。散歩やランニングコースにもなっていて、あたたかい日は時折外国人の男性の方が上半身裸で日光浴しているときもあります。

美しい浅瀬では、サギやカモなどの水鳥が多く、自然観察にも適しているようです。
出町柳の鴨川デルタは、加茂川と高野川が合流する三角州。飛び石を渡る風景が人気スポットですよ。大きな亀や千鳥の石がかわいいんです。
四条~五条付近では「鴨川納涼床」が夏の風物詩です。川沿いの料亭やカフェが床を設け、夕涼みしながら食事を楽しめる風情ある大人の時間といったところでしょうか。

そして鴨川といえば、恋人や友人が等間隔に座る「鴨川等間隔の法則」も有名ですよね~。
こちらは季節を問わず、昔からの風景です。
清流を示すように鮎釣りをする人も見かけました。カップルがいくら募ってもこちらもきっと変わることのない鴨川の風景の一つなのでしょう。