島根県松江市は今、NHK朝ドラ「ばけばけ」効果で多くの観光客が訪れる注目の観光地になっています。
スタート地点のカラコロ工房は、旧日本銀行松江支店の建物で国の重要文化財に指定されています。
カラコロ工房前の広場「カラコロテラス」をスタートし、すぐ前に流れる京橋川を渡ります。こちらの京橋のたもとには、堀川遊覧の発着場があり、遊覧船が何度も京橋川を行き来していました。
そして、松江観光協会が主催するいろいろなツアーも開催されており、その中の1つ「八雲と歩く松江じかん」(無料)に参加してきました。
小泉八雲ことラフカディオ・ハーンと妻のセツゆかりの地を巡る1時間ちょっとのツアーで、地元の「劇団 yプロジェクト」の方がガイド(セツのいとこ役)と八雲&セツに扮してエピソードをわかりやすく紹介してくれました。
カラコロ工房前の広場「カラコロテラス」をスタートし、すぐ前に流れる京橋川を渡ります。こちらの京橋のたもとには、堀川遊覧の発着場があり、遊覧船が何度も京橋川を行き来していました。
松江の老舗喫茶店「珈琲館」の横で川に降りたところで、突然、八雲&セツさんが登場してきました。
石畳に仕込まれたハートを見つけると良縁が得られるというハートの小径を通り
カラコロ大黒へと向かいます。
島根は神々の国なので、突然大黒様が表れても驚きません。
このカラコロ大黒は、松江京店商店街内にある大黒様で、出雲大社の「大国主命」と習合されたものではないかと言われ京店商店街の守り神です。ここで祈願するとお告げが聞かれるそうで、恋みくじと開運みくじが用意されていますが、恋愛運を占う恋みくじが特におすすめだそうです。
商店街を進むと島根の漫画家 園山俊二さんにちなんだギャートルズ広場があります。
「はじめ人間ギャートルズ」は1960年代から70年代に流行った漫画で、骨付き肉を懐かしく思い出す方もいらっしゃるのではないでしょうか。
次は、同じく商店街にある老舗和菓子店 一力堂です。
小泉八雲さんは甘いもの好きで特に羊羹がお気に入りだったそうです。
小泉八雲は、古事記をきっかけに日本に興味を持ち来日した元ジャーナリストなので、出雲大社に行ってみたいと願うのもしごく当然でした。この時、セツの養母が出雲大社に関係する家柄の出であったこともあってか、八雲は出雲大社の本殿まで昇殿を許された初めての外国人になりました。
そのお礼に、八雲がセツに当時は高級品だった羊羹を送ったというエピソードがあるそうです。
当時の松江では白小豆の餡を赤く染めた赤い羊羹が一般的だったそうで、現在、一力堂さんには当時の羊羹を再現した赤い羊羹と黒い羊羹が用意されていました。
進んでいくと、漆器を扱う「八雲塗本舗 やま本」がありました。
NHK朝ドラではヒロインが交代する時期に、それぞれのヒロインによって行われるバトンタッチセレモニーが恒例になっています。
今回、「ばけばけ」の高石あかりさんが「あんぱん」の今田美緒さんに贈られたのが、松江市宍道湖産のしじみと八雲塗本舗 やま本さんの手鏡でした。
松江は武家文化と町人文化の歴史があちこちに残っている街で、絵になる風景がたくさんあります。
「八雲と歩く松江じかん」役者とめぐる小泉八雲&セツゆかりの地vol.2に続く
今回の朝ドラで、今まではあまり知られていなかった小泉八雲&セツのゆかりの地も脚光を浴びたりと、改めて松江の魅力を感じる良い機会になりました。










