旅をしながら、世界に一点だけの洋服を作り続ける縫い子さんがいます。

そのひとは加治屋志織さん。
通称「まるちゃん」です。
まるちゃんが作る服やアイテムのブランド名は
「atelier marutorii -アトリエマルトリイ-」。

おおらかな布遣いと、自由に遊ぶデザイン。
古い着物や布の端切れからも、ハッとするような色彩の美しい服や着心地の良い服を紡ぎ出します。

まるちゃんの想いから作られた服もあれば、お客さんのオーダーでアレンジされたものや完璧なオーダーメイドまで、その作り方も売り方も今ここで服を生み出すためのアクションになってゆきます。
まるちゃんは店舗を持たず、さまざまな場所に自分が作った服を携えてPOP UPで出没します。

POP UPとは期間限定で現れるお店のこと。

イベント、カフェ、本屋、美容室、雑貨屋など、色々なスペースを借りて、まるちゃんは自分が紡いだものをお客さんへ提供します。

まるちゃんの服が「こうでなければならない」という枠にとらわれていないように、まるちゃんが出没する場所にも決まりはありません。

もしかしたら、明日、あなたの街にまるちゃんがいるかもしれませんよ。

それってすごく、わくわくして楽しいことだなって思います。

もちろんインスタ等で告知はしていますので、ご安心を。

こちらがまるちゃんのインスタです→
服飾の専門学校から、服飾関係の会社へ就職。

数年の社会人生活を経て、ワーホリで海外へ。

それからさまざまな国を渡り歩きながら、服を作り続けていたまるちゃん。

数年前に日本に腰を落ち着けてからは、人と直接会って服を販売することに重きを置くようになりました。

「会社の仕事や委託業務を行っていた頃は、自分で作ったこの服が誰の手に渡っているのか全くわからなかった。それってちょっとだけ、悲しいことでした。」

でも、そのちょっとだけの悲しみは、放っておいたら大きな苦しみになると、まるちゃんは気付いていたのでしょう。

ゆっくりと人生の舵を切り、不安定さの中に飛び込むことになるとしても、今のライフスタイルを確立していくことに決めたのです。

そして、その選択は間違いなく今のまるちゃんの喜びと、お客さんの笑顔につながっています。
ちなみに、ちょっと前に直島のアカイトコーヒーでPOP UPがあった時に購入したまるちゃんのスカートは、わたしのいちばんのお気に入りになっています。

POP UPのときに陳列する服は購入もできますが、まるちゃん曰く、「あれはサンプル」。

陳列された服を見て、お客さんからサイズの変更をオーダーされたり、そこからアレンジ希望や新しい注文をもらったり。

つまりPOP UPはまるちゃんなりの営業でもあるんですね。

そこからお互いの世界が広がってゆく瞬間が、きっとまるちゃんの幸せなのだと思います。

そんなまるちゃん、3月からは岡山を拠点にして活動する予定。

皆さんも、ぜひ一度、まるちゃんに会ってみてください。

角のない、まぁるい世界が広がりますよ。

atelier marutoriiのインスタカタログはこちら→