平安時代の歌人として知られる小野小町。
クレオパトラや楊貴妃と合わせ「世界三大美女」と言われたりもする人物ですよね。
その小野小町の出生は諸説ありますが、秋田県湯沢市出身とする説があります。
湯沢市にあり、小野小町を祀っているのが「小町堂」です。
毎年6月に開催される「小町まつり」の本祭の会場でもあります。
語り継がれる小野小町伝説によると、京に上り宮廷にいた小野小町は郷里を懐かしみ秋田に戻るのですが、彼女を慕う深草少将が追いかけてきたそうです。
疱瘡を患っていた小野小町は、深草少将に100日間毎日一本ずつ芍薬を植えれば、御心にそうと告げました。
深草少将が毎日芍薬を植えた芍薬塚と伝わる場所に、昭和28年、小町堂が建てられました。
敷地はこぢんまりとしており、赤と白のお堂が正面に建っています。
小さいながらも両翼を広げたようなお堂は、平等院鳳凰堂を模して作られたそうです。
のどかな境内ですが、ここに芍薬の花が一株ずつ増えていったのだと思うとまた少し違って見えました。
小町堂の横には小さな庭園がありました。
さらに庭園の横には「石土神社」があります。
砕石店の方が石や自然に感謝して建立したそうで、大きな大黒天の石像などがありました。
また小町堂のすぐ横には、「小町園」というレストランがあります。
夏の間は庭園ビアガーデンが行われているそうです。
「小町堂」は、小野小町の足跡を辿りに、のんびり観光するのにおすすめのスポットですよ。
近くにある「小町の郷公園」と合わせ訪れてみてはいかがでしょうか。