香川県高松市の兵庫町のアーケードには、「コトマス兵庫町」というレンタルスペースがあります。

もともとあった建物を町家の雰囲気を残してリノベーションした、小さいながらも可能性をたくさん秘めたスペース。

テーマによってスペース内のデコレーションやディスプレイの変更が可能なため、様々な種類のイベントが随時開催されています。

ワークショップ会場やギャラリーとして、また物産展などのマルシェ会場としても最適で、そのたびにコトマス兵庫町は違う表情でわたし達を迎えてくれます。
その日、わたしが訪れると「オビカカズミ個展」が開催されていました。
オビカさんは、高松出身のイラストレーターさん。

香川県に住んでいれば、どこかしらで必ずオビカさんの絵を見ている。

それくらい香川では親しみのあるアーティストさんです。
基本的に展覧会などが開かれる場合、1Fは物販&休憩スペース、2Fがギャラリーになります。

さっそく2Fにあがってみれば、そこはまさにオビカワールド。

オビカさん独特の軽やかで柔らかいカラーに彩られた絵が、所狭しと展示されていて、そこにいるだけで〝瀬戸内に生きている〟ということを実感させてくれました。

野菜や生き物の絵も生き生きとして、デザイン性があるのに写実的な構図とタッチに魅了されます。

絵の前に座っていると、どんどん自分の中に海が広がっていく気がして、心がゆっくりと静かになっていきました。

大きな美術館もいいけれど、小さな展覧会も、絵と近い場所で触れ合えるから好きだなと改めて思いました。
しっかりと絵を鑑賞した後は、その日限定で店先に出店していたアカイトコーヒーでアイスコーヒーを。

絵の余韻に浸りながら飲むコーヒーは絶品でした。
「コトマス兵庫町」は随時面白い企画を展開中&募集中です。

イベントに参加したい方も何かをやってみたい方も両方楽しめるレンタルスペース。

高松散策のついでにコトマスまでちょっと足を延ばしてみれば、思わぬ出会いがあるかもしれません。ぜひ。