田ノ浦ビーチ
観光・レジャー 大分県大分市神崎4253   [地図] [地図]
georgeyonpierre
2024-12-27 20:33
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【恋人の聖地】田ノ浦ビーチの風景と豊後の歴史
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大分県・大分
別府大分毎日マラソンでも有名な大分市と別府市を結ぶ国道10号線、いわゆる別大国道。その中間にある田ノ浦ビーチ。大分市の管理する海浜公園です。

今回はそんな海浜公園・田ノ浦ビーチをご紹介します。
公園内の広い場所でお子さんと遊ぶことも出来ますし、公園内の人工島を散歩すれば、水平線まで広がる別府湾の海の風景を存分に楽しめます。

最近では観光庁が後援する「恋人の聖地プロジェクト」にも、聖地認定されているようです。こんなキレイな景色ならば、当然でしょう。

さて、かつてこの別府湾には、沈んだ島の昔話があります。
地元では有名な「瓜生島」(うりゅうじま)伝説です。
文献は残っていますが、痕跡はほとんど残っていないので「東洋のアトランティス」とも言われています。

16世紀に豊後の国(大分県の昔の地名)にポルトガル商人が来た時、沖の浜というところに船を停めて戦国大名・大友宗麟(おおともそうりん)に謁見しにいったと言われています。この沖の浜という島が瓜生島という説が有力です。

ポルトガル人によって、豊後の国に南蛮文化が伝わりました。
特筆すべきなのはこの時期に「西洋音楽」、「牛乳」、そして「ボランティア活動」が初めて日本に伝来されたという点です。これらは豊後の国を通して全国に広まりました。また、「かぼちゃ」もポルトガル人を通して東南アジアの野菜の一種ということで、豊後の国に初めて渡来しました。

イエズス会宣教師ルイス・フロイスは、この沖の浜を「アキナファマ」と資料に記述しています。豊後はポルトガルと貿易(南蛮貿易)を開始し、その利益は一時期あの有名な長崎や堺より上だったと言われています。きっと島内には、外国人や珍しい輸入品で溢れていたでしょう。

しかし、この瓜生島は大地震で沈んでしまいました。南蛮文化を豊後に広めたこの瓜生島のことを思う時、跡形もなくひたすら広がる別府湾の美しさが深い沈黙を携えているようで、思わず何度も風景を見てしまいます。やはりここの風景は絶品です!!

その後調査が実施され、確かに沈んだ島の痕跡が発見されたそうです。しかし、水中考古学は日本では研究機関、人手、そして資金も限られています。
現時点で詳細な調査が行われることはまずないでしょう。

おっと、話がそれたので、話題を田ノ浦ビーチに戻します。
マリンスポーツも可能で、夏には海水浴も可能です。
駐車場も広く、大きなイベントが開催されてでもない限り、満車になることはないでしょう(保証はできませんけどw)

また、周辺には九州内でも有名な水族館「うみたまご」や、お猿さんを多数見ることの出来る高崎山自然動物公園があります。また、2024年にはビーチ周辺にあった空き地に、「道の駅たのうらら」がオープンしました。
観光、レジャー、お買い物がまとめて出来ますよ!

何度行っても、いえ、行けば行くほど海の見える風景に魅了され、新しい発見のあるスポットです。


名称:田ノ浦ビーチ
住所:大分県大分市大字神崎字浜4253

駐車場:あり(約256台分 うち10台がバリアフリー用)

開園時間:午前9時から午後11時30分
※午後11時30分以降は出入り口を施錠いたします。

入園料:無料

アクセス方法:
①大分交通バス(別府方面行き)に乗車後、約25分。「田ノ浦」下車すぐ
②大分自動車道大分ICから自動車で約15分

※海水浴・マリンスポーツは、時期や状況等によって使用出来ないことがあります。事前に情報を確認もしくはビーチの管理人室等にお問い合わせすることをオススメします。
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