横浜市・本牧にある、広大な日本庭園『三溪園』。
ここには古都京都などを中心に日本各地から、17棟もの建造物が移築されています。

今回は「その①【癒しの風景編】」に続き、ここに集められている歴史的建造物の一部をご紹介します♪
『御門(ごもん)』は、横浜市の指定有形文化財です。

江戸時代に「西方寺」という京都の寺院に設置された門で、大正時代に三溪園に移築されました。
かつてはこの門で外苑(一般公開エリア)と内苑(プライベートエリア)を区切っていたとのこと。

「薬医門」という瓦葺屋根が特徴的で、
計算し尽くされた光と影の演出がとても美しいです。
御門を抜けると、『臨春閣』(重要文化財)に到着。

檜皮葺屋根や建物内の障壁画など、建物そのものにも興味深いポイントが多いのですが、その魅力はなんと言っても庭園と調和した風景です!

三溪園が「東の桂離宮」と呼ばれる所以は、この景観にあると言われています。
『聴秋閣』(重要文化財)は、三溪園内では臨春閣と双璧を成す有名建築。
もともとは京都の二条城内にあったと言われています。

全17棟中一番最後に購入された古建築です。
つまりこの聴秋閣の移築により、三溪園が完成したことになります。
『旧燈明寺三重塔』は、園内で最古の建造物。
関東の重要文化財の中でも、最も古い塔なのだとか。
そんな旧燈明寺三重塔が創建されたのは、なんと室町時代!

小高い丘にそびえ立つ、三溪園のシンボル的存在です。
『旧燈明寺本堂』(重要文化財)もまた、室町時代の古建築。

戦後間も無く台風による被害を受けましたが、『旧燈明寺三重塔』が移築された結び付きで、この本堂も三溪園に寄贈されたそうです。

三溪園によって再建が叶った建造物ということですね^^


三溪園内の古建築には、外観だけでなく内装にも趣向が凝らされた意匠が無数に見受けられます。
ぜひ三溪園に訪れ、実際にその感動を味わってみてください♪