京都の中心地から少し離れた洛北鷹峯には、江戸時代初期の芸術家・本阿弥光悦ゆかりの寺院が点在しています。
その1つが光悦寺。
本阿弥光悦の邸宅を整備して開かれた寺院です。

紅葉の名所として知られる光悦寺には、秋になると紅葉の美しい景色を求めて多くの人が訪れます。

でも私のおすすめはまさに今!
初夏から夏にかけての光悦寺は、新緑のみずみずしさが境内にあふれています。
参道におおいかぶさるような青もみじからは木漏れ日が差し、静かな時間が流れます。

光悦寺境内の庭には光悦垣と呼ばれる特徴的な垣根があり、その緩やかな曲線と竹の優しさが癒しの風景を作り出してくれます。


光悦垣が新緑によく映えてきれいです。

光悦寺の境内の庭には7つの茶室があり、それぞれ趣のあるたたずまいで私たちを迎えてくれます。
庭園の一番奥からは、鷹ヶ峰三山や遠く東山を一望できる休憩所があります。
そこは京都市街も一望できる絶好の場所。

境内には本阿弥光悦一族のお墓もありました。

清々しい新緑に心を洗われる最高の時間を過ごせます。
運が良ければ最高の景色を独り占めできるという贅沢まで味わえる光悦寺へ、ぜひおいでください。